琉球畳は普通の畳と違い、縁がなく大きさも通常の半分のサイズで正方形をしています。普通の畳に比べて畳の目が細かいのが特徴です。本来は名前の通り、強 度のある沖縄で生産されたイグサを使用して作られます。ですが、最近では普通の畳表を使った縁なしの正方形の畳も琉球畳と呼ばれることが多くなりました。 これには困惑している畳業者さんもいるようです。琉球畳に使われる琉球表は大きく分けて三つになります。

純国産:大分県国東半島で生産された七島イグサで畳表は大分県で製織
半国産:熊本県で中国産の七島イグサを製織。熊本産琉球表として出回っています
中国製:中国製の七島イグサで製織も中国で行われる


国産の琉球表は断面が三角になっているイグサを二つに分けて編んでいるので、新しい琉球畳は表面がザラザラとしていて毛羽立っています。畳を使い続けるこ とにより、柔らかくなっていつのまにか抜けてしまいます。本物の琉球畳かどうか見分けるポイントの一つになりますね。琉球表は機械織りではなく、全て手織 りの作業で作られます。
後継者難の上、現在織っているのも平均70歳を超えていますので、本当の意味での琉球畳はこの先なくなってしまうだろうと業界では囁かれています。見た目 がチクチクする感じの本物の琉球畳か、琉球畳という名の普通のイグサを使用したものか、中国で作られたものを使うかはあなた次第です。日本のよき伝統でも ある琉球畳ですが中身を取るか見た目を取るかですね。親切な販売店では琉球畳とは呼ばずに、琉球風畳と呼んでいますので見分けはすぐできるはずです。